数学得意な受験生要注意!共通テストの落とし穴と解答テクニック!!

数学が得意な受験生でも、共通テストの数学では点数が低いことがよくあります。
その理由は、共通テストの数学は2次試験の数学(記述式)とは別物だからです。

この記事では、共通テストの数学で求められている能力を紹介して、共通テストで点数をとるための対策を紹介します。

共通テストの数学で求められるのは「処理能力」

百マス計算

冒頭で数学が得意な受験生でも、共通テストでは点数が受験生がいると紹介しました。
そんなことはあり得ないと思うかもしれませんが、事実です!
記述式で偏差値60を余裕で超える受験生が共通テストでは平均点も取れないことがよくあります。

その理由は、一般的な数学(記述式の個別/2次試験)で求められている能力が「論理力・推理力」であるのに対して、共通テストの数学で求められている能力は「事務処理能力」だからです。

記述式の数学では、問いに対して自ら解答までたどり着く方法を論理的に推測し、答案用紙に論じる必要があります。
大学のレベルにもよりますが、小問の誘導なしで自ら考えて答えを出し必要があります。

記述式に対して共通テストでは、解答方法および解答に必要な材料はすでに問題文に示されています。
受験生がすべきことは準備された材料を素早く正しく読み取り、素早く計算して穴を埋めるだけになっています。

つまり、共通テストの数学では自ら考える必要はないのです。
用意された材料を素早く読み取り、計算して解をマークするだけです。

求められているのは「事務処理能力」です。
もっと細かくいえば、細かく言えば「速読力」と「計算力」が必要とされています

時間内に解ききるためには対策が必要

試験勉強

共通テストの数学では、自ら考えなくても解答できる。
つまり、勉強しなくても点数が取れると思った受験生は愚か者です。

共通テストの数学の問題数は非常に多く、時間内にすべて解答することはとても難しいです。
特にセンター試験から共通テストに変わってから、文章量が大幅に増え、問題文を素早く理解する能力がより必要になりました。
(「数学力」よりも「国語力」を試されているのではないかと思ってしまいます。)

問題を最後まで解ききるためには、「速読力」と「計算力」を鍛える必要があります。
しかし残念ながら、これら2つの能力は反復練習を積むしかありません。

「速読力」に関しては、たくさん文章を読むことも大切ですが、特にセンター/共通試験の問題にたくさん触れることをおすすめします。
共通テストの問題は過去問が踏襲されることが多いです。
そのため、問題のパターンは少なく、過去に出たものに近い問題が出ることが多いです。
パターンを知っていれば、「速読力」が足りなくても、問題の内容を素早く理解することができます。

「計算能力」に関しては、小学生のドリルからやり直すのが一番手っ取り早いです。
大学受験で小学生のドリルと思うかもしれませんが、計算の基本は四則演算です。
足し算、引き算、かけ算、割り算スピードのわずかな違いが、最終的な計算スピードに大きな違いを生みます。
そのため、小学生の計算から取り組み、「計算能力」を鍛えましょう!!
(本気でやれば記述式の大問1つより早く終わると思いますが、もちろんすべて満点をとってくださいね!!)

共通テストの数学で高得点を狙う受験生は、過去問と単純計算の反復練習を欠かさずに行ってください!!

数学の共通テストで使える解答テクニック4選

共通テストはマーク式のため、本来の数学とはかけ離れたテストになっています。
しかし、マーク式だからこそ使える解答テクニックがあります。

テクニックが嫌いという受験生がいるかもしれません。
しかし、共通テストで高得点を得るためには好き嫌いではなく、損得で物事を考えましょう。
解答テクニックで高得点が取れるなら、使わない手はないですね!!

√の中は0,1,4,8,9以外

ルートの中に数字を1つ入れる問題では、0,1,4,9は絶対に入りません。
理由は単純で、√0=0, √1=1, √4=2, √9=3であるため、√が必要ありません。

また、8も入りません。
なぜなら、√8=2√2だからです。わざわざ、8を入れる形式で出題はされません。
分からない問題に遭遇したとき勘でマークをすると思いますが、0,1,4,8,9以外と憶えておけば、的中率は倍に跳ね上がります。

ちなみにですが、√の中の数字は2,3,5のいずれかであることが多いです。6,7のパターンはあまり見たことがないです。

約分できる数字は入らない

共通テストでは約分できる分数は答えになり得ません。

たまに、計算した答えが枠に当てはまらないからと分子分母を共に2倍して無理矢理枠に入れる受験生がいます。
しかし、絶対に不正解なので、無駄な計算とマークはしてはいけません。
計算を見直すために時間を使った方が良いと思います。

係数は0と1以外

文字式の前には0と1は入りません。なぜなら、わざわざ0や1を入れる必要がないからです。
何度も言いますが、共通テストでは不必要な場所に問題を設定しません

角度は有名角しか入らない

角度の問題では、30,45,60,90,120,135,150,180の有名角しか基本的には入りません。
問題文に「sin☆=0.○○とする」などわざわざ教えてくれる問題なら、☆°が答えになるかもしれませんが、確率としては低いです。

あなたがsin,cosの値を知っている角度だけで勝負すれば、2桁なら30,45,60,90の4択、3桁なら120,135,150,180の4択です。
正答率が大幅に向上しましたね!!

共通テストの数学は専用の準備が必要

この記事では、共通テストで求められている能力を紹介して、共通テスト専用の受験勉強が必要であることをお伝えしました。

・速読力・・・過去問演習でパターンを憶える
・計算力・・・小学生の計算から復習(素早くミスなく)

また、共通テスト数学ならではの解答テクニックを紹介しました。
テクニックを使えば、無駄な失点を抑えることができます。

テスト当日にいきなり実践することはできないので、日頃の過去問演習から習慣づけていきましょう!!

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