私は理系の大学院生ですが、他の人に大学院進学を勧めるかというと絶対に勧めません。
なぜなら、大学院に進むべき人はほんの一握りしかいないと思っているからです。大学院生は20代の人が多いですが、ほんの一握りの人ではない人が20代という貴重な時間を無駄にするからです。
この記事では、なぜ時間が無駄になるかを紹介したいと思います。
大学院は大学の延長線上にあるわけでない
大学院が世間一般の大学のイメージの延長線上にあると勘違いしている人が多くいます。
「大学院が大学の延長戦にある」という勘違いをしている人は、すぐにでも就職活動を初めて、就職した方がいいと思います。
大学院生は簡単にいえば、休みがなく(無休)、給料ももらえない状態(無給)で研究に携わる人です。無休どころか、研究を通して指導教員に色々教えていただけるため、授業料が必要です。(学部で卒業した人は既に給料をもらっているという劣等感はすさまじいです!!)
もちろん、労働者ではなく学生ですので、労働基準法は適用されません。
指導教員のさじ加減で学生の待遇が決まります。(土日も来い、深夜まで実験をしろと言われればしなければなりません。逆らえば大学院を修了することができません)
最近になって、アカデミックハラスメントという言葉が出ていましたが、大学の研究室は独立しているので、学生が告発しなければならないという高いハードルがあります。
そのため大学院に進学した人も、大学院に所属しながら就職活動をする人がいます。そして、内定が決まったら、大学院をやめて就職する人が多くいます。
就職した方が賢いですからね…でも、進学する前に新卒として就職した方がもっと賢いですよね!!
こんなに極悪な環境なのになぜ身を置くかというと、大学院は研究のノウハウを身につけることができるかもしれない場所だからです。
大学の延長戦であると勘違いして進学する人は、このノウハウも身につけることができずに大学院を修了する(博士課程では退学)ことになります。
大学4年生をうまく活用しよう
貴重な20代を無駄にしないために、大学4年生の期間をうまく利用しましょう。
高校生の時に研究をしたいという理由で大学に進学した模範的な学生でも、実際に研究に触れると思っていたのと違うと感じることの方が多いと思います。
実際に研究に触れることができるのは大学4年生だと思うので、そのときに大学院に進学するかどうかを選択すればいいと思います。
しかし、大学4年生の夏までには内定をいただき就職活動を終えていなければならないので、大学院に進学するつもりの人でも遅くとも大学3年生には就職活動を始めていなければなりません。
大学院進学するかどうかを決めるのは、内定をもらった後でもいいと個人的には思います。
内定があっても大学院に進みたいという気持ちがなければ、大学院に所属する時間は無駄になると思ってもらって大丈夫です。
就職か大学院進学かの迷いが生じたら、迷わずに就職を選択した方がいいと思います。
まとめ
大学院に進学するかどうかの選択はお金と自由を捨ててまで研究に没頭できるかどうかがキーポイントになります。
大学4年生の1年間なら気合いでなんとかなりますが、2年、5年となると気合いだけというのはきついものがあります。
大学院で気合いを使うくらいなら就職先の企業や起業で使った方がお金にもなるので得だと思います。
大学院に進学するという洗濯は慎重に行うことを強くオススメします。
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