研究室選びで一番考慮することは学びたい分野ではなく、研究環境です!!

研究室

研究室配属される前の大学生が一番悩むことはどの研究室を選べばいいのかということだと思います。この記事では、研究室を選ぶときに比較するべきことを紹介します!

第1位 研究室の環境・雰囲気

研究室の環境

研究室選ぶ際には、選んだ研究室で1年(大学のみ)あるいは3年(修士課程まで)、6年以上(博士課程にも進学)生活しなければならないことを常に頭に入れておいてください。

つまり、日常生活が営めない環境の研究室を選んではいけません!!

研究室の環境を知るために次のことに注目してみるといいと思います。

研究室に滞在する時間

研究室には学生が研究室に滞在していなければならない時間が決まっている研究室があります。フレックス制を採用している会社でいえば、コアタイムに相当します。(しかし、学生に給料は出ません)

コアタイムは研究室の説明会(ガイダンス)や研究室見学の時に説明があると思います。 しかし、説明通りのコアタイムではないことがあります。
(研究室と学生は雇用契約を結んでいるわけではないので問題ないらしい)

私の研究室の場合、研究室見学のときにコアタイムはない研究室であると説明を受けましたが、研究室に配属されてからコアタイムがあることを伝えられました。

伝えられたコアタイムは10:00~19:00の8時間(+1時間休憩)です。コアタイムが8時間もあるのは普通の会社では驚愕だと思います。
いうまでもなく、あくまでもコアタイムなので、そのほかの時間も研究をしなければなりません。私は朝は10時ですが、夜の10時や日付が変わるまで研究室にいることはザラです!
(学生には労働基準法は適用されないので問題はないらしい)

このように研究室に長時間拘束されないためにも、研究室に滞在しなければならない時間はしっかり確認しておく必要があります。

指導教員の教える意欲

大学に数年間通っているので分かると思いますが、大学の先生が教育に意欲があるかは人により大きく異なります。

高校までの先生は教育の職に就くために、大学に進学して教育の勉強をして、教員免許を取得しています。 そのため、ほとんどの教師が教育に興味があり、教育をすることが本業なので、きちんと教育してくれます。

しかし、大学の先生は教育についての勉強はほとんどしていません。さらに、大学には研究をするために就職しており、教育は仕事なので仕方なくやっているという先生方も多いです。

そのため、研究室に入っても、研究について教えてくれない可能性があります。先生によっては、学生を奴隷のようにこき使うことや思い通りの結果が出ないことを学生の研究の仕方が悪いと八つ当たりすることもあるらしいです。
(私が教授だったら、「学生の研究の仕方が悪い」とは、自分の指導力が皆無であると暴露しているのと同義なので、恥ずかしくて口が裂けても言えませんが…)

大学あるいは大学院の研究室には勉強するために通っているため、教育の意欲がない先生の研究室に配属されると目的を達成しにくくなります。

つまり、研究室に入って成長したい方は教育に意欲のある先生がいる研究室を選ぶべきです!!

学生のためにお金を投資してくれるか

研究室によって学生のためにお金の投資額が大きく異なります。研究室には学生の人数によって研究費が支給されていますが、その研究費が学生のために使われるかどうかは教授によって異なります。

ある研究室では海外で行われる国際学会に何度も出席して、外国の方に向けて自分の研究内容を説明する機会や外国人と交流できる場面を用意してくれます

しかし、ある研究室では海外はおろか国内の学会にも出席させてもらえず、卒業要件(学会で発表すること)を満たすために、学生の自腹でなら、近場の学会に参加しても良いという許可を渋々出します。

今回の例は学会の話でしたが、実験器具や安全器具なども教授の判断によりしっかり準備してくれる研究室もあれば安全器具さえ準備してくれない研究室もあります。

研究室で真面目に研究したい方は、学生への投資を惜しまない研究室を選ぶべきです!!

第2位 企業と共同研究の有無(おまけ)

研究

大学は一般社会とはかなりかけ離れた場所です!

大学で働いている先生方には大学入学後10年近く学生として大学で勉強して、そのまま先生になっていることが多いです。
そのため、学校という環境から一度も外に出ていないことから、一般常識を持っていない方もたまにいらっしゃいます。

しかし、一般企業と共同研究をしている研究室であれば、外部の人と接触する機会があるため、大学という閉鎖環境では気づかない異常さに気づくチャンスがあります。
すると、研究室の先生も一般常識を身につけている可能性が高く、理不尽な説教をされる可能性が小さくなります。

学生の立場からすれば、早めに社会とふれあえる機会があるので、社会を知って、卒業後すぐに社会になじめる可能性が高くなります。

さらに、共同研究を行っている企業に認められれば、その企業に入社しやすくなるということと社員さんを通して企業についてよく知れるというメリットがあります。

大学特有の異常な環境の研究室を避けるためには、企業と共同研究をしている研究室の方がいいかもしれません。

第3位 研究内容(おまけ)

研究内容

これはおまけ程度に確認する程度で大丈夫です。

なぜなら、研究室選びで重要なのはあくまで、研究室の環境です。環境が同じくらい良ければ、研究内容で決めてくださいという程度です。

研究内容が重要だという方は、研究室選びに迷うことはなく、この記事を読んでいないと思います。

環境が極悪でも、研究内容が良ければ研究室生活を乗り越えられると思っている方は考え直した方がいいと思います。

極悪環境でも生き延びれる人は、大学入学当初から研究内容に興味があって既に研究室に出向くくらいの行動力がある方だけです。

今まで研究室に出向いていない方は、研究室の環境を優先して、研究室を選んでください!!

まとめ

今回は研究室選びで考慮すべきことを紹介しました。

研究室選びで一番考慮すべきことは研究室の環境です。それ以外の要素には目もくれずに研究室を選んでも問題ないと思います。

悔いのない研究室選びの参考になれたら幸いです。

志望研究室に配属されるための方法は「研究室の選択肢を広げるために、良い成績を修めよう!! 」をご覧ください。

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