成人年齢が18歳以上に与えられた現代では全大学生が選挙権を持っています。
しかし、現在の政治に意見が言える絶好の機会であるにもかかわらず、投票に行かない若者がたくさんいます。その割合は何と10人に7人は選挙に行きません。一方、高齢者は10人に7人以上が選挙に行っています。
若者の投票率が低いという状況では日本の若者は貧困で不自由な生活を余儀なくされてしまいます。日本の若者が自由を勝ち取るためには選挙に行くことが第一歩です。
この記事では、日本の若者が選挙に行かない理由と行かないことのデメリットを紹介して、行くことのメリットを紹介します。
若者が選挙に行かない理由
若者が選挙に行かない理由は人それぞれありますが、若者の意見をまとめるとだいたい次の3つに収まります。それでは見ていきましょう!!
政治に興味がないから
若者が口を揃えて言う言葉は「政治に興味がない」です。
「興味がない」という気持ちはよくわかります。特に大学生や社会に出て数年の若者には政治が自分たちの生活に何の影響があるかわからないと思います。
私のようなアラサー世代は学生時代に政権が2回変わる(自民党→民主党→自民党)という非常に稀な経験をしたにもかかわらず、私を含めて興味がない人たちがたくさんいます。
政権交代で政治が変わったにもかかわらず興味がない訳です(政権交代があったため、「この制度やスケジュールが君たち世代に当てはまるかわかりません」という言葉を何回も聞かされ不安な受験期や就活期を過ごしたにもかかわらず…)。
そのため、政治について意識を持ちはじめた頃には自民党政権しかなかった若者が選挙によって何が変わるかわからず興味が持てないのは仕方がないことだと思います。
選挙に行っても意味がない
「たった1票で選挙結果が変わる訳がない」という意見も多いですね。この意見が非常に多いので、この人たちが選挙に行ったら選挙結果がガラッと変わりそうですが…
1億人以上の有権者いる中で私の1票で当選者が変わるわけないと思い込んでいる人が大勢います。その考えはあながち間違っている訳ではないと思います。なぜなら、1票差で当選者が決まった選挙区の話は聞いたことがないからです。
投票に行くのが面倒くさい
今の日本ではネット投票は行われていないので、選挙に行くのが面倒くさいという意見がたくさんあります。
私もこの意見は同意ですね!どの世代にも適した投票方法を用意しておくことが平等かつ公平な選挙になると思いますが、今の日本では若者にはなじみがないアナログな投票方法しかありません、(とはいっても、手紙を持って投票場に行くだけですが…)
一般的な人が利用する投票方法は次の記事をご覧ください。
若者が選挙に行かないデメリット
若者が選挙に行かない理由を並べてみましたが、「興味/意味がない」「面倒くさい」というのはよく分かります。でも、私はそれだけの理由で選挙に行かないのはデメリットが大きすぎると思います。これから選挙に行かないデメリットを紹介します。
古風な政治が続く
若い人が選挙に行かなければ政治は古いままです。
なぜなら、選ばれる議員もかなり高齢者だからです。高齢者の中には若者に投票する人もいますが、やはり同世代や敬ってきた上の世代に投票する人が多いです。
しかも、今の政治は高齢者優遇の政策だらけです。医療費は2割負担ですし、働かなくても年金がもらえます。その額は社会人1年目がフルタイムで働くより多いです。(約40年働き続きたことを考慮しても多すぎませんか…)
現実、今の国会議員には平成生まれの方はいらっしゃいません。500人を超える国会議員がいながら、平成生まれが1人もいないというのは驚きの事実だと思います。これでは今の若者の意見どころか現状を理解できるわけがないと思います。
追記
2021年10月に行われた衆議院議員総選挙で平成4年生まれの29歳が当選されたので、1人だけ平成生まれがいます。しかし、参議院には未だにいません。
若者には厳しい政策が行われる
これから子育てがはじまる世代のための政策は行われなくなります。なぜなら、そんなことをしても評価されないからです。
選挙の候補者にとって評価は選挙で何票もらえるかになります。これが少なければ選挙で落選して無職になりますし、多ければ職にありつくことができます。
私たち若者も職を失うことは怖いですが、議員さんにとっても同じです。若者向けの政策を行っても票をいただけないならやるだけ無駄と思うのは当たり前です。自分の職を捨ててまで若者の意見に耳を傾け行動しようとする仏さんはかなり希有な存在でしょう。
高齢者には優遇された政策が行われる
一方、高齢者優遇の政策を行うと票がたくさんもらえます。なぜなら、日本の約1/3が高齢者であり、その投票率は60%を超えるからです。(20代の人口は1割以下で投票率は30%しかありません)
医療費やワクチン優先度などわかりやすい政策もありますが、一見公平に見えて高齢者優遇の政策もあります。
わかりやすいのはコロナの給付金ではないでしょうか。この給付金は失業や給与が低下したがいることを考えて平等に全国民に配られたものですが、コロナ前にも働いていなくて年金生活をしている高齢者にも配られています。もちろん、年金の支給額はほとんど下がっていません。
コロナ前に働いていないことは手間なく調べられるはずですが、実際そんなことはしていませんでした。なぜなら、「勤労していなかった年金生活者には給付金を与えません」というインパクトがある報道をされたら、たくさん票を入れてくれる高齢者がいなくなってしまいます。総選挙まで長くても1年半もない時期にそんな行動をとれる政治家はいないでしょう。政治家自身が路頭に迷うことになります。
そんなわけで、たくさん票を入れてくれる高齢者の機嫌を取るために高齢者向けの政策はどんどん行われていきます。
さらに、2021年の総選挙では高齢者向けの政策が公約としてどんどん挙げられています。
若者はとりあえず投票するだけで意味がある
若者が選挙に行かないデメリットが分かったけど、誰に入れてどこの政党に投票していいか分からないというのが正直なところでしょう。
しかし、若者は投票に行くだけで価値があるので、直感で入れていただければ大丈夫です。直感はちょっとという真面目さんのためにおすすめの投票先を紹介します。
(最終的にはあなた自身が投票先を決めることになります。家族であっても投票先を公表する必要はありませんし、それを聴いてくる奴はマナーがない愚か者です。縁を切りましょう。)
2番手になりそうな候補者や政党に投票する
投票先に迷ったら2番手になりそうな候補者や政党に入れることをおすすめします。
あなたが選挙に圧勝した当選者だと考えてみましょう。普通の人ならば「今回圧勝したから次も大丈夫でしょう」という心のゆとりができると思います。極論、議会で寝ていたりしても大丈夫という気持ちが生まれてしまいます。
しかし、接戦の末当選した立場だと考えてみましょう。すると、「今回の任期中に何かしらの成果を残さないと次の選挙も危ういかもしれない」と思うでしょう。
だから、当選者はがんばってくれる傾向にあるはずです。必死に働いてもらいましょう!!
もし、議会で寝ているシーンでもスクープされたら、次の選挙で「さようなら」させればいいだけです!!その権利を持っているのは選挙権をもつ者だけです
若い候補者に投票する(次回は引退しそうな候補者は避ける)
若い候補者に投票するのも有効な手段だと思います。
若い人の方が若い人の気持ちが分かると思います。ただ、政党の中では上の世代に萎縮するまたは太鼓を叩いて何の成果も残らない可能性は高いです。しかし、若い候補者が当選するということは、上の世代の議員数が減って議会全体の若返りに貢献できると思います。
今回で引退を発表しているまたは引退しそうな年齢の候補者はあまり選ばない方がいいです。最後だと思っている人はその任期中どんな評価になろうが知ったこっちゃないので、最後じゃない人に比べて、頑張りが劣ると思います。(もちろん、全員ではないですよ)
次の選挙で有権者の審判を下せる候補者を選んだ方が有効だと私は思います。
本末転倒だが、あなたの1票で当選者が決まることはない
私の1票で政治が大きく変わって日本が終わってしまうと責任を感じてしまう方は心配しすぎです。あなたの1票で日本の政治が変わることはありません。
今まで言っていたこととは違うではないかとおっしゃるかもいるかもしれません。
しかし、若者が投票することで大事なことは若者の投票率を上げることです。どの世代よりも投票率が高ければ、若者の勝利だといえます。
我々の世代は「政治に興味があります!しっかり、あなたたちのことを監視していますよ!!」と政治家達に思わせることが大事です。
そう思わせることができれば、私たち世代が老害になっても我が世代に向けられた政策を行ってくれるかもしれません。
とりあえず、若者は選挙に行って、投票用紙を投票箱に入れましょう!!
とりあえず、次の選挙は投票に行こう!!
若者の皆さん、あなたが選挙に行く意味があることを理解していただけましたか。若者が選挙に行くメリットを挙げさせていただきました。
- 若者が政治に興味があり、審査していると政治家に思わせる
- 若者向けの政策を行わなければならないというプレッシャーを与える
投票するか迷っている時間があるなら、投票しに行きましょう!!
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